2月22日に豊島区立目白小学校の5年理科「人のたんじょう」の単元で出前授業を行ってきました。
小学5年理科「人のたんじょう」は、受精卵から始まり、母体内での胎児の成長の様子や、養分の受け取り方と胎盤の働きについて学習する単元です。「生命のつながり」を理解するためにとても重要な単元です。
今回、助産師みらいSHINJUKUスタッフの子どもが通う小学校からその1コマの出前授業の依頼を頂き、体験を中心とした授業を行いました。(当投稿は、小学校側の許可をいただき記事をアップさせて頂いております。)
「人のたんじょう」の単元の授業構成から5年生の先生方と綿密に打ち合わせを行い、4授業目をスタッフが担当することになりました。写真は前日搬入時の先生との打ち合わせの様子。先生方も妊婦体験や赤ちゃんの抱っこをされていました。
命の現場の最前線で勤務している助産師5名とともに当日は授業を行いました。
「キャリア教育という観点でも子どもたちに助産師の仕事を説明して欲しい。」という小学校側からの希望もあり、「助産師」という職業についてまず説明をしました。
その後、
「妊婦さん体験コーナー」
「胎児モデル体験コーナー」
「赤ちゃん抱っこ体験コーナー」
「参考資料コーナー」の4つのブースに分けて生徒さんたちに体験してもらいました。
「うまく起き上がれない・・・」
「お腹押されてトイレ行きたくなるね」
「こんな風に赤ちゃん入ってるんだね」
「意外と重い!」
羊水の量などもペットボトルを使って説明しました。この単元のキーワードとなる「たいばん」「へそのお」「ようすい」「子宮」の位置や役割も意識しながら、生徒さんに問いかけながら理解を促しました。
胎児人形を大切に生徒さんたちは抱っこしてくれていました。
受精卵から生まれるまで、どのぐらい大きくなったかな。
そーっと、抱っこ。
「泣き止むまで20〜30分抱っこし続けることもあるよ。」「えー!うそー!無理!重い!」「大変!」
「かわいい!」
校長先生がLGBTに理解があり、今回「性の多様性」という掲示もさせていただきました。子どもたちも熱心に見ている様子が見られました。
「命をつなぐ場所」としての4年生の保健の授業の振り返りから、プライベートゾーンを大切にすること、性の多様性についても今回授業でお話しすることが出来ました。小学校でここまで子どもたちにとって大切なお話しをさせていただくことはなかなか無いので、とても理解ある先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。
紙の平面的な知識から、体験を通してリアリティをもった立体的な知識の習得のお役に立てていたら幸いです。
このような貴重な機会を与えてくださった豊島区目白小学校の先生方に心から感謝申し上げます。